怪我のリスクを減らす!足の捻挫の3つの症状と予防法とは?

足の捻挫

日常生活の中で、つい気づかずに段差でつまずいたり、階段を下りる際に踏み外したり、石を踏んで足首をねじったり、高いヒールや底の厚い靴などの不安定な履物を履いてつまずいたことはありませんか?

スポーツ中のランニングやジャンプの動作中にもつまずく経験はあるでしょうか?

そうした時に多くの人が受ける怪我で一番多いのが、捻挫です。

軽傷だと思われがちですが、実はそう甘くありません。

捻挫は、足首に不自然な方向にひねりを加えることによって、筋力以上の外力が関節部分に加わり、組織を損傷する状態を指します。

関節部分には、筋肉やじん帯、関節包などの重要な組織が存在しますが、中でも歩行などに欠かせない役割を果たすのがじん帯です。

じん帯には、足首の距骨に付着する「前距腓じん帯」「脛腓じん帯」「後距腓じん帯」の3種類がありますが、「前距腓じん帯」が最も損傷を受けやすいです。

捻挫を起こすと、じっとしていても痛みを感じる安静時痛や、動かす際に外くるぶし付近が痛む動作時痛、腫れを伴う熱感などが現れます。

軽度の場合は、自力で歩ける状態で動かしてもそれほど痛みを感じないが、押すと痛む程度で、腫れや痛みも軽く、じん帯が一時的に伸びている状態です。

次に中度の場合は、自力で歩くのが難しく、体重をかけると痛む状態で、軽度に比べて腫れや内出血も見られます。

そして重度の場合は、歩くことが難しく、晴れていても非常に強い痛みがあります。

いずれの場合も、軽視してはいけません。重症化すると剥離骨折圧迫骨折、じん帯断裂にまで悪化するおそれがあるため、適切な処置と療養が必要です。

捻挫の種類には、内反と外反の2種類がありますが、ほとんどが内反になります。

内反は、足首を内側にひねってしまうことにより外側のじん帯が伸びたり切れたりし、損傷を起こすものですが、素早く適切な対応をすることで軽度で済む場合がほとんどです。

ただし、繰り返し起こしやすい傾向もあります。

内反の症状は外側くるぶし付近に現れ、その周辺に内出血を起こして腫れと痛みを伴います。

外反は、足首を外側にひねることで内側くるぶし付近の三角じん帯に損傷を起こします。内反に比べて重度に発展するケースが多いです。外反は、激しいスポーツ時、例えばラグビーやアメリカンフットボールなどのハードスポーツの際の激しい衝突によって起こることが多いです。

内反が起こりやすい理由は、関節の構造上の特徴にあります。関節内側のじん帯は外側のじん帯より強いため、内側にひねりやすいのです。

足の捻挫は、考えている以上に深刻な怪我です。

簡単に済ませず、心配ならば病院で診断を受けることをおすすめします。

また、捻挫を予防するためには、日常生活で段差には気をつけ、不安定な履物を履く際は注意することが大切です。スポーツをする際にも適切なウォームアップとストレッチを行い、身体をしっかり準備することが大切です。

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