スポーツの試合中に突然肉離れ起こした場合、一日も早く回復して、実戦に戻りたいと誰しも思うものです。
最も再発しやすい肉離れだと言われているように、無理してスポーツを再開すれば、再び断裂し、長期の戦線離脱を余儀なくされる可能性もあるものです。
症状の程度によって全治までの期間は様々ですが、医師の指示に従って、しっかり全治するまで治療を続けてから、万全の状態でスポーツを再開しましょう。
■軽度の場合
ごく小さい部分的な筋肉の断裂が起きている場合です。わずかな痛みがあるものの、激痛ではなく、そのまま運動を続行することが可能な場合が多いようです。
自力で歩行できることで判断され、約2週間程度の治療で実戦に復帰できます。
■中度の場合
筋肉の繊維の一部が断裂を起こし、筋膜の損傷が見られ、皮下内部の内出血を伴うので止血の必要があります。
かなりの痛みを伴いますが、程度や状況によってはアイシングやテーピングなどの応急処置でスポーツを続行する場合も少なからずあります。
基本的には歩行することが困難なほど痛みを伴い、日常生活の動きをすることにも困難を伴う状態です。
治療が終わるまで1~2か月程度の時間を必要としますので、医師の指示に従って全治するのを待ちましょう。
■重度の場合
筋肉の繊維に深い断裂が起きた状態で、完全に断裂してしまった場合もあります。
立っていることすらできない激痛を伴い、圧痛顕著と言われる、断裂したと思しき場所を指で圧迫する行為を行うと、発症箇所が陥没することが特徴です。
歩行困難なのは勿論のこと、本格的な復帰まで3か月以上と長い時間を要します。この場合は一刻も早く医療機関を受診することが求められます。
スポーツをする上で数か月の戦線離脱は、その後のスポーツ生活に大きく影響してくることになるかもしれません。
しかし焦って、医師の指示を守らず自己判断でスポーツを再開すれば、再び肉離れを起こし、さらに長い時間の戦線離脱を強いられることになりかねません。
重度の場合も焦らずしっかり治療に専念し、全治するまで油断しないように心がけることが大切です。
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