健康診断で「尿酸値が高め」と指摘されたことは無いでしょうか?中年以降の周囲の同僚も皆高いから大丈夫、と勝手に思い込んで放置するのは、とても危険なことです。
何故なら尿酸値が高いということは、もしかすると「痛風」に罹っている可能性があるからです。昔から「風が吹いても痛い!」と例えられるですが、尿酸値以外にも、兆候がいくつかあります。
もし尿酸値が高めでこれらの症状に身に覚えがある場合は、勝手に自己判断せず、きちんと病院を受診することをお勧めします。
■足の指の付け根が痛んだり、変形している
最も有名なのが、足の指の付け根が痛んだり、変形するということです。特に、親指の付け根が痛んだり、熱っぽい違和感がある場合は要注意です。
■膝など関節が痛む
膝などの関節が痛み、立ったり座ったりするのに苦痛を感じるような場合もよくある症状です。特に痛めた覚えもないのに痛む場合は、要注意です。
痛みは血液中に尿酸が自然に排泄できない程異常に増加し結晶化したものを、白血球が攻撃することで関節や足に炎症が起きる病気です。
一般的に関節や骨を傷めたものと勘違いしやすいですが、特に痛めた覚えも無いのに痛む場合は、一度病院を受診して尿酸値を検査してみることが必要です。
また、一定期間痛み続けるのに、ある時期を過ぎたら嘘のように痛くなくなるのも特徴です。
「痛みも無くなったし、これで大丈夫」と思いたいところですが、これは治ったのではなく初期症状としてありがちな現象の一つで、再び期間を置いて痛みだした時には、さらに病状が進んだ状態になり、痛みも激しく広範囲に及ぶ場合が殆どです。
患者の9割を男性が占める痛風ですが、女性ホルモンが減少する閉経後の女性もなりやすいので油断は禁物です。
普段から腹八分目を心がけ、いわゆるご馳走と言われるプリン体の多い食事や、ビールなどのアルコールの量をほどほどにして、尿酸値が高くなりすぎないよう気を付けましょう。
また、尿酸値は血液検査で簡単に分かるものです。初期症状を見逃さないためにも、30代を過ぎたら年に一度職場や地域の健康診断を受診して、見逃さないようにしましょう。
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