ふくらはぎが肉離れを起こすと、まずは内出血を止めるアイシングや、患部を固定して悪化を防ぐためのテーピングなどの応急処置が行われます。
その後医療機関を受診して治療が開始されますが、身近な怪我ではあるものの、ごく軽い症状でも完治するのに2週間はかかると言われているのが肉離れです。
早く体を動かしたい一心で、勝手にリハビリを行うのは絶対に避けましょう。完全に痛みが取れないうちから自己流で開始すると、せっかく治りかけている症状が悪化したり、再発したりしやすくなります。
行うのは必ず医療機関の指示に従い、回復の順序を追って開始するようにしましょう。
■開始する時期
開始する時期は、安静時の痛みが治まってきてからと言われています。
痛みの感覚はそれぞれ異なるので、自己判断せず、早く治すためにも必ず医師や医療スタッフの指示に従って開始する時期を決めましょう。
■まずは弱いストレッチから始まる
負傷しているからと言っていつまでも筋肉を動かさないでいると、筋肉量は減り、スポーツで培ったしなやかさも徐々に失っていきます。
一度しなやかさを失った筋肉は可動域が小さくなるので、完治しても思うように動かすことができず、元に戻るのに長い時間が必要となってしまいます。
一日も早く復帰するためにも、医療機関の指示に従って、きちんとリハビリをしていきましょう。
再発が多いと言われるふくらはぎの肉離れは、軽いストレッチやジョギングからリハビリが開始されます。
一般的に最初に行われているのは、カーフレイズと言われるもので、自分の力や体重で、少しずつふくらはぎに負荷をかけていく訓練です。
その方法は階段や踏み台など低い段差のある場所に片足ずつ母指球部分(足の指の付け根から少し内側まで)を乗せて、手を壁についてバランスを取りながら、かかとを2~3秒ずつ上下させて、ふくらはぎに負荷をかけていきます。
この時、猫背にならないよう、体を真っ直ぐに維持することがポイントです。
また、地上より足にかかる負荷の少ない水中も効果的です。医師などと相談しながら、水泳や水中歩行などを効果的に取り入れていきましょう。
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