明け方、筋肉がキュッと縮み上がるような激痛に、目が覚めた経験がある方は結構いるのではないでしょうか。
「足がつる」と言われるこういった痛みはこむら返りと言われる筋肉が突然収縮する症状で、主に疲労や水分不足が原因と言われています。
睡眠中だけでなく、激しい運動中に筋肉疲労が溜まると起こることもあるため、肉離れとの区別がつけにくいです。
では、具体的にどのような違いがあるのでしょうか。
■筋肉を伸ばしたら症状が治まる
突然の激痛にのたうち回るほどの痛みを感じるこむら返りですが、筋肉が異常収縮した状態なので、ゆっくり筋肉を伸ばせば痛みを改善することができます。
ただし、治そうと無理やり筋肉を伸ばすと、肉離れの原因になるので注意が必要です。痛みがゆっくり治まってきたのを見計らって、少しずつ収縮した筋肉を伸ばしていきましょう。
突然痛みを感じた足を伸ばしたり、痛みを改善しようとマッサージするのは厳禁です。まずは安静にして痛みが治まるのを待ち、ゆっくり対処していきましょう。
■筋肉が断裂して起こる
突然のふくらはぎの激痛に襲われる肉離れですが、決定的な違いは筋肉が断裂しているかどうかです。痛みが短時間で治まるこむら返りと違って、筋肉が断裂しているのは長時間の痛みを伴います。
こむら返りだと思っていても、長時間痛みが続くようであれば、筋肉が断裂している可能性があるので注意が必要です。素人判断せず、速やかに病院を受診しましょう。
起こした場合は、筋が切れるような音を感じる場合が多いのも特徴です。
アイシングやテーピングの応急処置を速やかに行い、動かさないよう安静し、症状が落ち着いたら必ず病院を受診して適切な治療を受けましょう。
一見とても似ている症状を起こしますが、どちらも原因に筋肉疲労や体調不良が関係しているという点では同じです。
普段から筋肉疲労を溜めないよう、運動後は入浴やマッサージで疲労回復をしたり、タンパク質やビタミンたっぷりのバランスの良い食生活や適切な水分補給を心がけて、起きにくい体を作りましょう。
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