妊娠をした際の症状として、妊娠初期から頭痛や熱っぽさ、眠気をおそう、めまい、貧血、疲れやすい、胸が張る、胸焼けなど、さまざまな症状が起こりますが、その中でも足が吊ったり、だるさを感じる症状も起こってきます。
その他の症状は、赤ちゃんに栄養が行っていることが理由だから、体の内部組織が赤ちゃんが出来た事によって変化しているからだと理解が出来ますが、それでは何故、足にそのような症状が出てくるのか、ご存知でしょうか?
その原理について、ご説明します。 まず、骨盤の仕組みについてですが、骨盤は、お尻の中央にある仙骨と尾骨、そして2つの寛骨が組み合わさって構成されています。
骨盤の上には、背中にある大きな背骨が連結されており、骨盤の下には大腿骨があり、歩行時などにはとても大事な役割を持って います。
よって、骨盤が歪んでいたり、しっかりしていないと、体のバランスを保つ機能や歩行機能など、全身を支える事が不可能になってしまいます。
女性は、赤ちゃんを産む為に、男性とは異なった骨盤の作りをしており、赤ちゃんを出産するために、歪みやすく構成さ れています。 こう考えると、なんとなく妊娠中に下半身にいつもとは違う負担がかかってくる事が解って来たと思います。
次に、どうして吊ったりなどの症状が起こってしまうかですが、そもそも吊る原因は、筋肉の急な収縮によって硬直してしまい、起こる症状です。
妊娠中に起こる主な原因としては、先ほども記載しましたが、赤ちゃんが大きくなるよう、骨盤は広がって行く為に 少しずつ歪んでいき、歩行中などに、不自然な体のかばい方や歩き方になってしまうため、足に変な負担がかかり、筋肉が硬直して吊ってしまうのが原因のひとつです。
また、運動も思うように出来なくなる為に、運動不足となり、血行の促進悪化と共に、体が冷え、筋肉が硬直して起こってしまうのも主な原因です。
栄養面からも、妊娠中は赤ちゃんに栄養を送る事が優先となるため、カルシウムやマグネシウムなどが減少し、栄養 が不足するため、それによって吊りやすくなってしまいます。
予防方法としては、骨盤ベルトを装着し正常な位置で固定を行う、カルシウムやマグネシウムを補うような豆製品や貝類などの食事を取るよう工夫をする、軽いウォーキングを心がけ、無理なく毎日体を動かすように努力するなどがあります。
しかし、いろいろと考えすぎてストレスをためてしまう事が、一番体や赤ちゃんに悪い事ですので、違和感などを感じた際は、掛かり付けの産婦人科へ相談することをおすすめします。
適切な対処方法や、改善すべき習慣などを教えてくれます。 妊娠中に健康な体でいることは、赤ちゃんにとってもお母さんにとっても大切な事です。
しかし、体に負担がかからぬように、リフレッシュすることを大前提として、運動や食事療法などは行っていきましょう。
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