ふくらはぎが肉離れを起こした場合、まず行われるのがRICEと言われる応急処置です。
筋肉が断裂してしまった時は、この応急処置をすることで、内出血を止血し、症状の悪化を防ぎます。
■応急処置RICEの内容は
Rest 安静・Ice アイシング Compressionテーピングなどによる圧迫・固定 Elevation拳上(患部を心臓より高い位置に持ち上げておくこと)の頭文字を取ったものです。
スポーツの負傷時の応急処置として幅広く使われている内容です。
■ふくらはぎ肉離れの治療方法とは
応急処置で内出血の止血を行ったら、速やかに医療機関を受診して治療を開始します。
治療内容は程度によって異なりますが、主に「温熱療法」と「保存療法」と言われる方法が用いられます。
■温熱療法とは
患部に熱を当てて自然治癒力を高める治療方法です。止血後数日経ってから行われ、整形外科などで行われるホットパックや温浴などがこれに当たります。
温熱療法と並行してマッサージが行われることもありますが、筋肉が断裂していて再発しやすいので、自己流のマッサージは避けましょう。
■保存療法とは
保存療法とは患部を温めながら、手術を行わずに自然治癒力で患部を治癒していく治療方法です。保存療法の一つに、食事療法があります。
筋肉が負傷している場合の食事療法は、朝昼夜の三度の食事に、いつもより多めにタンパク質を取り入れることが基本となります。
タンパク質を含む食材は肉や魚だけではありません。大豆製品や牛乳、乳製品、卵、また白米や玄米など穀類にも含まれます。
忙しい朝でもパンに牛乳やヨーグルトを組み合わせたり、ご飯にお豆腐の味噌汁や納豆を添えればタンパク質を無理なく摂取することができます。
また、タンパク質だけでなく、ビタミンCやマグネシウムなどミネラルも改善に必要な栄養素です。
海藻や野菜をしっかり食事に取り入れ、果物を朝食や昼食後の食べるように心がけると、効率よくビタミンCやミネラルを摂取することができます。
栄養バランスを考えるのが難しい場合は、一度受診している医療機関の栄養士へ相談することをお勧めします。
栄養士に日頃の生活習慣を含めて相談することで、より実践しやすい改善のための食生活を提案してもらうことができます。
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