運動中に突然激痛が走る肉離れは、主にふくらはぎに発症することが多く、一旦発症すると地面に足を着くことすら辛く、症状が重い場合はのたうち回るような耐えがたい痛みに襲われます。
筋肉が柔軟性を失うことと筋肉疲労が主な原因なため、発症するのは主に成人です。
日頃運動をあまりしていない人が突然、徒競走やバレーボール、テニスなど瞬発筋に大きな負荷のかかる運動を行ったり、毎日運動しているけれど、筋肉疲労が回復できず蓄積している人が発症しやすいと言われています。
運動中に多いと言われています、具体的にどのような部位に起きやすいのでしょうか。
■負荷のかかりやすい太ももの前側の筋肉
リレーのスタートダッシュや、ジャンプの際に多大な負荷がかかる太ももの裏側の筋肉、大腿四頭筋は起きやすい部位の一つです。きちんとウォーミングアップしてから動かしましょう。
■最も肉離れが起きやすいふくらはぎ
筋肉疲労が溜まり、寝ている間や運動中にこむら返りを経験した人は少なくないことと思います。
こむら返りも筋肉の異常収縮が原因ですが、肉離れはさらにそれが重症化したもので、筋繊維が断裂して耐えがたい痛みが長時間続きます。
ランニングや急なジャンプ時、大腿四頭筋同様突然の負荷がかかった時にも起きやすいので、筋肉疲労を溜めないよう心掛け、運動の前後はしっかりウォーミングアップを行いましょう。
■見落としがちな太ももの裏側の筋肉(ハムストリングス)
ふくらはぎや大腿四頭筋は意識してウォーミングアップを行ったり、マッサージしたりしやすいですが、太ももの裏側の筋肉は意外と見落としがちな部位です。
他の部位同様、スタートダッシュや突然のジャンプで大きな負荷がかかる部位なので、運動前はしっかり伸ばして解し、運動後は筋肉疲労を溜めないように心がけましょう。
これらの部位に多く起こる肉離れは、どの部位に発症してもアイシングやテーピングなどの適切な応急処置が必要です。
また、テーピングで補強すれば軽度ならスポーツを続行することも可能ですが、自己判断でテーピングのみに頼り切らず、必ず医療機関を受診して、適切な治療やリハビリを行いましょう。
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