水泳の競技中に使う体の腕と足の比率については、腕が全体の70パーセント前後、足は30パーセントと言われています。
こう考えると、足に対しては、あまり意識が向かないため、事前のウォーミングアップなどを怠りやすくなってしまいますが、実は足を痛 めているアスリートも多いのです。
競泳中は、実は足首の柔らかさがとても重要になってきます。その理由としては、水を蹴る『キック力』が前に進む上でポイントになってくるからです。
知らず知らずに、実は足をとても使っているのです。 よって、競泳前や競泳後のストレッチはかかせません。そこを怠ってしまうと、アキレス腱障害など、重大な症状を引き起こす恐れが出てきます。
アキレス腱障害とは、一番多い症状としては『アキレス腱炎』『アキレス腱周囲炎』です。
アキレス腱はパラテノンと言う薄い膜で覆われていますが、その部分に炎症または損傷を起こしている症状を言います。
これは、過度に使いすぎ、または運動を長期間にわたって行っている高年齢の方に見られる症状です。年齢と共に伳も疲労を蓄積していて、そこから発生しやすいと言われています。
治療方法はとにかく安静にすることと、アイシングを行う事です。2週間ほどで完治しますが、その後のスポーツ時の再発を繰り返しやすいので治った後もケアをしてあげることが必要です。
競泳は、水の水力によって、体にあまり負担をかけずに行えると言うところで、エクササイズやトレーニング、リハビリとして、高年齢の方の愛好者も多いスポーツです。
事前の準備を怠ってしまった、ケアをあまりしていなかった状態ですと、逆にスポーツが体 に悪影響を及ぼしかねません。 もうひとつの障害としては、『アキレス腱断裂』です。
下腿三頭筋(ふくらはぎ部分)と踵骨(かかと部分)を結ぶ強太なアキレス腱です。
外からつまんでもわかるくらい太いアキレス腱ですが、普段あまり運動しない人に起こりやすく、急に激しいスポー ツをした人、肥満などが主な原因となっています。
万一、断裂してしまった際は、完治させるのに1年以上は費やさなければなりません。ひどい際は手術が必要な場合もあります。
こう考えても、事前の準備運動や日々のケアで防げる怪我ですので、自己管理を大切に行って欲しいと思います。
そこで、効果的なストレッチの方法としては、足首を回す方法、正座した状態で片足を立ててアキレス腱周辺を伸ばす方法、足を大きく前後に開き前足に体重をかけて後ろ足のアキレス腱を伸ばす方法、などがあります。
どの方法も、昔学校の整理運動で行っていた動作で、馴染みがあると思います。どこでも行える方法ですので、リラックスしている時、スポーツ前、スポーツ後などにすすんで行って下さい。
健康な体には、健康に動ける足がとても重要になってきます。いつまでも元気に動けるよう、楽しくスポーツ出来るよう、日々のケアは忘れずに行いましょう。
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