日本人が昔から礼儀作法などで習って来た正座ですが、出来ますか?
ご飯を食べるとき、誰かの話を聞くとき、日本では昔から馴染みのある座り方です。
現代では、テーブルと椅子が主流となっているため、なかなかその機会も減っていると思います。 改めて出来るか試してみると、意外と出来ないと言う方も多いと思います。
それでは何故出来ないのでしょうか? それには足首の固さが原因となっていることも判明しています。
例えば、立った状態で屈んでみると、後ろに倒れたりしてしまうのも、同じくそれが原因だと言われています。足には、伳、骨、筋肉、じん帯と様々な組織が集結しています。
いろいろな組織が集結しているうえに、その部分が固くなっていたら、上手く屈折出来ないために座れないと言う現象が起きます。
その部分を柔らかくほぐしてあげることも、有効な対処法です。 また、以前捻挫をした時に、最後までちゃんと治療をせずに辞めてしまった方も、座れないという症状が出てきます。
完全に治っていないまま長い間放置していたため、骨や筋が歪んでしまった状態で固定されてしまったためです。
しかも、固い状態だと、また捻挫を起こしやすくなったり、歩き方が不安定なため、体のバランスが崩れて腰痛なども引き起こし兼ねません。
尚、座った際に痛いと感じる人は、筋肉の硬直が原因です。
足の甲とスネがまっすぐと伸びて、床につかなければならないのですが、その部分の筋肉が伸びきれずに突っ張った状態の為に痛さを感じます。
では、簡単に出来る改善方法をご紹介します。患部を柔らかくする方法ですが、座った状態でぐるぐると、くるぶし付近を回してあげる動作です。
そこにあるじん帯やアキレス腱が柔らかくほぐれて行くのを感じながら行って下さい。 また、椅子などに座った状態で足裏は床に着け、つま先のみを上にもちあげます。
次につま先は床に着け、かかとを上にもちあげる動作を繰り返します。この動作は筋力トレーニングにもなるので、試してみて下さい。
次は、少しずつ座れるように練習をする方法ですが、入浴中に湯船に浸かった状態で同じように座って徐々に慣らして行く方法です。
水の中は浮力が体の体重を軽くしてくれるので、少しずつ慣らして行くには良い環境です。体の負担を最小限に抑えつつ、柔らかく 伸ばす事が出来ます。
お風呂の中で無理なく出来るようになったら、次は座った状態でお尻と足の間にクッションなどを挟んで練習をしてみましょう。
このトレーニングも、必ず無理の無い範囲で行って下さい。綺麗に座れない状態だと、いざと言う時に困ります。
そして日本人として、正座が綺麗に出来ることは大切なことです。ちゃんとに座れる事で、育ちが良い、しつけが良いと他者から見られるのも、日本の現実的な風習なのです。
毎日の少しのケアや練習によって、体の状態が良くなり、且つ、礼儀の整った自分になれます。次の世代へと受け継ぐ為にも、これらのストレッチや練習を自ら率先して行い、座れるようにトレーニングをしましょう。
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